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ロボットの講義

Takahiko Wada
Takahiko Wada

あと!今期は、、、
今期は昼間に会社を抜けさせてもらい、
工学系大学院生に混ざって、ロボット創造学という講義を取りました。
ロボット研究の権威、ヘビ型ロボットで有名なH先生の講義です。

先生の開発したロボットから、世界の様々なロボットの紹介。
またアイデアの発想法から、ロボット哲学、技術者哲学まで、濃密な授業でした。

印象に残った内容は、、、

ロボットはロボットという形で現れない。むしろ、あらゆる機械がロボット化する。

現に、ロボット業界はその方向へシフトしています。
2000年ごろは、ヒト型のサービスロボットが一世を風靡し、アトムのようなロボットの誕生に期待を膨らませました。
しかし最近では、センサ、モータなどのロボット技術を、既存製品に組み込むという方向にシフトしつつあります。

そう思うと未来に起き得るのは、
今まで存在しなかった「ロボット」っていうもの非連続的な登場はなく、
あくまで既存の機械が知能化したりする、とても連続的な進歩なんじゃないか、
って気がします。

ロボット技術の進歩はそんなに速くない

ロボット研究に30年間携わってきた経験上、
ロボット技術の進歩はそんなに速くない、とのこと。
コンピュータの爆発的な進歩を踏まえて、ロボットも10年、20年後には想像し得ない進歩があり得るという、主張があります。
しかし考えてみると、コンピュータとロボットの進歩が、本当に同じレベルで考えてよいかというとこは疑問で、
先生の経験からすると、それは対比し得るものではない、とのことです。
ロボット研究の権威である先生から言われると説得力があります。

ロボット普及には技術より経営的視点がキーだと考えていましたが、
技術的課題へのチャレンジもまだまだ続きそうです。

、、、と、
10年前に僕が描いた、また日本(?)が描いたロボット未来像と現実はギャップがあります。
現実をよく見て、今一度、これからの身の振り方を考えなければいけないかと思っています。