フリーランスになって1年の振り返り
August 10, 2020
昨年 8 月に独立してから 1 年がたった。ということで、一度振り返ってみよう!
独立するまで
去年の 7 月までは、スタートアップで働いていた。
- 会社のサービスの方向性が変わってきたこと
- もともと海外に行きたいという気持ちがあるが、そこに向かえていないこと
などから別の道を選ぼうと思った。
フリーランスになりたい、という強いこだわりがあったわけではない。
けど次に組織で働くときは、サービスやカルチャーなどじっくり見極めて選びたいと思っていたのと、また自分自身で取り組みたいテーマも具体的になかったので、一旦フリーランスでやっていこうと思った。
自分自身の、コレっていう道を見つけるまでは、ある分野に精通してて解決したい課題があるけど技術が足りない、そんな人を手伝っていければと思った。
そこからちょうど 1 年たったが、楽しくやらせてもらってる。
仕事の見つけ方
基本的には今までのコネクションで、Twitter や Facebook 経由で連絡をもらうところから始まっている。
「最近、どうすか?」的な連絡と、僕の方のタイミングが上手く合って。
この辺は DeNA のときのつながりとか、React Native コミュニティでの繋がりが大きそう。
技術的な成長について
フリーランスは過去の経験の切り売りだから、技術的な成長が弱まる、なんてことを聞いたこともあったが、実際にはそう感じない。
一つ一つの機能を実現していく中で、日々新しい経験をしている。 いまのプロジェクトはメンバーのスキルも高くて学びも多い。
大企業だと何を作るか、どういう技術を使うかは配属次第のガチャ要素が少なからずあるが、フリーランスだと自分の好みである程度選べるのはメリットだ。
ただ、そのメリットを活かすには自分の中で軸が必要だという割と当たり前なことに途中で気づいた。 特定の技術に拘る派ではないけど、来る仕事次第で合わせてると、得意でない技術を扱うこともあり、そうなるとバリューも発揮しにくいし、自分のスキル積み上げも難しい。
今はこんか感じ
- フロントは React
- アプリは React Native
- バックエンドは可能なら Fireabse、フレームワーク使うなら Rails
それ以外の技術が必要であれば、得意な人を探してくる。
基本的に、React, React Native に集中して仕事をしているので、他の言語へ幅を広げたりする機会はないが。 まぁ、使える言語の幅は増やしたいと思っていないので別に問題ない。
あー、けど機械学習はいつか習得したいと思いながら、全然できていない…
マネジメント的な成長について
エンジニア側の仕事が中心になるかなと思っていたが、以外にもマネジメントの仕事もあった。
業務委託メンバーでマネジメント側するのはレアなのかもしれないが、確かに実際現場ではマネジメント人材は不足している。
これは前職のときも感じた。マジで足りない。手を動かすエンジニア以上に探しにくい。
さらにこのコロナ禍でリモートワークが中心になった結果、マネジメントコストが爆発しているようだ。今までオフィスで顔を見ながらよしなにマネジメントしていた組織では、顔が見えなくなり何をしているか進捗がブラックボックスになってしまっている。
業務委託でマネジメントできるのか?と初めは思ったけど、意外とアリかもしれない。
特にこのコロナ禍でリモートワークが中心になったので、より非同期なマネジメントが要求されるようになり、業務委託でもマネジメントしやすくなった気がする。
リモートワーク環境でのマネジメントは、基本的にはツールを駆使したシステマティックな形になる。
リアルに顔を合わすオフィスだとマネージャーはその空気感を感じてよしなに進捗を調整したり、またメンバーのモチベーション管理をすることが求められたが、これがリモートだと変わってくる。
よしなのマネジメントは不可能なので、オンラインツールを使ったある意味、機械的なマネジメントにならざるを得ないと思う。けどこのスタイルは僕の性格に合っている気がする。対面だと変に気を遣ってしまうところがあるので..
週 1 のミーティングでやることを決めて、あとは最低限の進捗共有をツールでしながら各メンバーでゴリゴリ開発する。スクラムのフローが浸透していた組織だと移行はやりやすそう。
経営的なものについて
経営といっても一人しか居ないので、そんな大袈裟なものはない。
ただ税金とか社会保険とかについては、今までサラリーマンで会社任せだったので、理解するのに苦労した。
経理のこととかちょっと学べてよかった気もするが、あまりここに時間を使いたくない派。
けど、色々と節税テクが使えるのはサラリーマンに比べて良いと思う。
あと僕の場合、もともと妻が作ってた法人(合同会社)があったので、それを利用する形にしたが、実際は個人事業主でも良い気がしている。
個人事業主に比べて法人のほうが手続きが面倒だったり、細々とコストがかかる印象。
例えば銀行や freee などの web サービスも、法人と個人で価格が異なる。
自宅兼事務所を引っ越した際に、法人住所変更に 3 万円もかかったりして、なんだかなー..ということもあった。
今後について
どこでも働けるように
まず海外に行きたいという気持ちがある。
が、このコロナ禍で色々と事情が変わってしまった。
悪い点としては、渡航制限がかかりそもそも海外に移動できない。緩和されていくとは思うがしばらくこの傾向は続くだろう。
良い点としては、リモートワークが加速していること。海外の仕事を日本からできるかもしれないし、渡航制限が解除された際には日本の仕事を海外に持っていってやることも可能だろう。
海外の会社でポジションを探すことをイメージしていたが、場所は関係なくどこでも働けるから海外に住む、って考え方のほうがアフターコロナ的なのかもしれない。
とりあえず今はどこでも働けるように、スキルと関係値を築いていきたい。
組織づくり
また開発だけでなくて、実は組織づくりも好きだったりする。
前職スタートアップでは、エンジニア組織づくり、特に採用のためにあれこれしていた。 技術イベントを開催したり、技術ブログを書いたり、結構楽しかった記憶がある。
組織のメンバーとして、組織作っていくのも楽しい。
ただこの辺はフリーランスと両立しにくそうで悩ましい。
自分でプロダクトを作る
理想でいうと、一番いいのはは自分でプロダクトを作ってそれで売上を作れること。 そうすれば本当に場所に縛られない。
そのプロダクトの周りに組織を作っていければ最高。
そのチャレンジは引き続き続けて行きたい。